決断から逃げたくなる理由
おはようございます。
スポーツドクターの辻秀一です。
この決断を誤れば大きな損失になる。
間違った選択をしてしまえば、
最悪の事態になるかもしれない、、、
このような緊張感のある状況に
常に晒されている人も少なくないでしょう。
わたしたちは常に何らかの選択を
迫られていますから、
そこで何を選ぶかというのは
つまるところ、
人生を決めているとも言えます。
程度の差こそあれ、
人は誰でも失敗したくない
と思うものです。
ですので、より自分にとって
重要度の高いと思っている選択ほど、
緊張したり、優柔不断に
なったりするものです。
その結果、あれこれと考えすぎて
決められずに終わったり、
決断が遅れたり、誤った決断を
してしまったりするのです。
「あの時の自分は冷静ではなかった」とか、
「なぜ、あの時あのような判断を
してしまったんだろう」とか、
「いつもの自分なら、
違う判断ができていた」
などと思ったことが
あるのではないでしょうか?
なぜ、このようなことが起きるかというと、
その決断を迫られていたとき、
結果に囚われすぎていて、
ノンフローな状態になっていたからです。
すなわち、パフォーマンスが下がっていて、
判断力や状況を分析する力など、
いわゆる認知脳で行うべき行動の質が
下がっていたのです。
重要な決定事項。
大事なプレゼン。
負けられない試合。
わたしたちは、
自分に迫ってくる出来事に
「重要」とか「大事」とかいった
意味を付けます。
わたしたちは
認知の脳で判断している限り、
全ての物事に意味を付けていきます。
これは重要で、あれは重要ではない。
これは緊急で、あれは緊急ではない。
色々と優先事項を決めたり、
メリット・デメリットを見積もり
判断を下していると思います。
しかし、これらは一体どれほど
絶対的な基準なのでしょうか?
結局のところ
これらはわたしたちの脳が
勝手に作り出した意味付けです。
後付けの理由なのです。
すなわち、本来
意味の付いていないものに、
意味を付けてしまっているだけなのです。
この認知脳の機能である
意味付けがある限り、
私たちは緊張や不安、
恐怖やプレッシャーなどを
感じ続けなければなりません。
このような状況で
最高のパフォーマンスを
出そうと思っても、
それは不可能です。
だからと言って、意味付けをするな、
と言っているのではありません。
認知脳が働いている限り、
意味付けは起ります。
高いパフォーマンスを発揮するには、
重要なことやそうでないことの
区別は必要です。
では、どうすればいいかと言うと、
意味付けをしたことに気付くのです。
「あ~意味付けしたな~」
「意味付いてないものに意味を付けてるな~」
と気付くのです。
そこにまた、
「意味付けする自分はダメだ」とか
「意味付けしてしまった、最悪」などの
新たな意味を付ける必要はありません。
ただ気付くだけです。
以上、終わり、です。
その気付きが、
心にちょっとしたフローを
もたらしてくれます。
そして、それが結果的に、
望む結果につながります。
「なぜ、あの時あのような
判断をしてしまったんだろう」
などと後悔するようなことが減り、
いつも通りの判断力や分析力を発揮し、
望む結果に結びつきやすい
決断を下していけるのです。
地味に思われるかもしれませんが、
この気付きの効果は絶大です。
ぜひ、今日 1 日、自分がどんな
意味付けをしているのか、できるだけ
気付けるように意識してみてください。
P.S.
自分の人生をつくっているのは、
この瞬間・瞬間の自分の選択です。
それを決めるのは自分なのですから、
よりよい選択をしていきませんか?
↓
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