なぜゾウはネズミより長生き?
From:杉本恵洋
「また恵洋(しげひろ)やろ!」と
父が怒鳴っています。
小学生低学年の頃、
ファーブル昆虫記に、のめり込んでいた私は、
虫の観察に明け暮れていました。
それで、アリをガラス瓶に入れて、
家の中で飼っていたことがあるのですが、
ある日知らない間に、
瓶の外に出て、
父が残しておいたせんべいに群がり、
戻って来た父が、よく見もせず、
胡麻せんべいか何かと間違えて
食べようとしたのです。
私は、責任を取って、
そのせんべいを食べさせられたのですが、
アリは、酸っぱいというよりも、
強い蟻酸(ぎさん)で、
舌が痛い、という感じでした。
アリを一度に50匹以上食べた私は、
アリにも、ちょっと責任を感じ、
「僕が食べへんかったら、
どのくらい生きられたんやろ」
と、ふと思いました。
それから、生き物の寿命について
図書館で調べ始め、
生き物は、みんな寿命が違うことを知りました。
動物の寿命については、
東京工業大学の本川達雄教授が、
「ゾウの時間、ネズミの時間」と言う本の中で、
興味深いことを書いています。
「哺乳類の場合、
いろんな動物の寿命を、
心周期(心臓が1回ドキンと打つ時間)で割ってみますと、
15億という数字が出ます。
つまり、哺乳類の心臓は一生の間に、
15億回打つという計算になるわけです。
ハツカネズミは、
心臓がドキンとするのに、
0.1秒しかかかりませんから、
15億回打ち終わるのに、2−3年しかかかりません。
つまりネズミの寿命は2~3年です。
それに対して、インドゾウは、
1回ドキンとするのに3秒かかるので、
15億回、脈拍を打つのに、
70年近くはかかります。
ゾウはネズミよりずっと長生きなのですが、
心拍数を時間の単位として考えるなら、
ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ、
生きて死ぬことになるわけですね」
「そうなると、人間の場合はどうなのかなあ?」
という疑問がわいてきました。
本川教授の計算だと、26.3年になります。
しかし80才まで生きる人がたくさんいるのに、
これは納得いかない数字ですよね。
でも彼は、こうも言っています。
「人間も、もし、煮炊きする技術もなく、
入れ歯もなかったら、
人間だって50歳を過ぎたら、
食べられるものがなくなってしまいます。
もちろん、入れ歯だけで80年、
というわけではないですよね。
安定した食料供給、
安全な都市や医療の発達等が、
飛躍的に人間を長寿化させた要因です」
「実は、縄文人の寿命は31年だったという推測値があります。
本来の人間の寿命はそのくらいなのかもしれません。
15−16歳で子供をつくって、
ある程度子育てして、
次の世代にバトンタッチしていくという循環だったんでしょう」
となると、私はもう寿命を通り越して、
何十年もおまけの人生を生きていることになります。
おまけの人生をどう生きるか、
自分に与えられた時間の中では「おまけ」の部分は、
ある意味では自分自身で設計して生きられる、
やりたいようにやれる、
自由な時間と言えるかもしれません。
そう考えると、
気楽に、楽しく生きられると思いませんか?
おまけの時間なんです。
心のブレーキをはずして、
挑戦したかったことを、やってみませんか?
育自コンサルタント
-自分を育てるお手伝い-
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS. 心のブレーキのはずし方は、ぜひモルツ博士から学んでみてください。
http://www.drmaltz.jp/zrl/mc/zrl_mc_letter2.php?mag=Psycho20100924SU
一度しかない人生を考えると
無駄なことに費やす時間はないなと
考えるようになりました
年をとればとるほどその気持ちは
大きくなるばかりです
一瞬一瞬を大切にしたいと思います
ありがとうございます
最初に思ったことは、不本意ながらアリ胡麻せんべいを食べたあと、「僕が食 べへんかったら、どのくらい生きられたんやろ」と私だったら思っただろうか? ということでした。虫の観察に明け暮れている人は、やはり、変なものを食べ させられたことより、生き物の命について思うのですね。
哺乳類の寿命の話は面白くて、すごく納得です。心拍数を時間の単位として考 えるなら、どの動物も同じ長さだけ生きて死ぬってのも、そうだったのかっ て、嬉しくなってしまいました。
私も今おまけの人生を何年も生きています。人の寿命は、遺伝子からみると
120歳とか。。。長寿遺伝子があり、この遺伝子がオンになると健康長寿が
可能らしいです。そうなれば、長い長~いおまけの人生、夢が広がりますね。 人生はおまけの人生から。。ということになるかもしれません。
楽しい気づきでした。ありがとうございました。
楽しいありさんのお話 ありがとうございました。
小2と年長の孫に話してあげようと思います。
私も中学生時代かなあ、ありさんを瓶に入れて飼ったことがあります。
おかげさんで瓶からでなかったのでそういう体験はなかったのでアリの巣を観察しました。
ありさんをたくさん食べたことで、動物の寿命を思索そして調べることになるって素敵ですねえ。
そういうように物事は大変と思うことからまた次のステップに行くことをまなばせていただきました。
ありがとうございました。
おまけの時間とはなかなかの考え方で、論理的には腑に落ちました。
でもみなさんそうでしょうが、子供の独り立ちはまだまだ先ですし、
自分のやりたいことと、家族のためにするべきことのギャップには
まだまだ悩み続けるのでしょう…
89歳の母は、2年前から、『入れ歯』になり、最初の頃は、食事がおいしい~♫
食が・・・進んでいましたが?・・・
『食生活』だけかしらん?と思っていましたが・・・^^
『歯』も大事です~~ネ!!感謝!!ーー>『寿命との相互関係』
・・・去年・・・ふと!!ホームドクターの歯科医に、行きました時の事・・・
リクルートの女性が・・・見た目、『キャリアーウーマン』云う感じの20代後半の女性・・・
診察担当医の先生は、ビックリ!! 上・下の歯ほとんどが・・・『差し歯・・・』
も~~う!20代後半で・・・・と??変! 変!
良く聞きますと・・・東南アジアの方・・・
環境の関係でしょう・・・?『歯』が、磨けない状況でしたのかしらんと?・・・
『入れ歯』・『差し歯』も・・・ある周期が・・・??だそうですネ!!・・・
以前、TYOにいました頃・・・
その人は、20代中半で『入れ歯・・・??』再び、10年目に『新しく入れ替えのと・・・』聞きました時
当時、45歳の私は、変?? ビックリして・・・!『どうして、入れ歯』になるの・・・と??
ーー>しかも、3回目とか?? ついつい・・・ふきだしてしまい ウ・・・フ フ フ!
彼女は、生活環境から・・・それなりにーー>理由が・・・??(当時の解釈論)
ましては、良く私鉄電車の中で、歯が抜けた方が・・・チラ チラ !
これ、今・・・思いますと・・・色々な方が、??
日本も国際色豊かに成りました~~ネ♫ 今までの、尺度にての判断は出来ませんネ!
私も・・・『おまけの年齢…』かしらんと??
この『おまけ・・・』も、大変~~ ><
人生の中で一番の戦いかと・・・過去の『失敗を教訓』にして、
私は、今!・・・『心の眼を、開いて新しい世界を見る・・・
新しき宇宙・・・!新しきアイデア・・・!新しき個性・・・!新しき創造・・・!新しき発展・・・!
自分自身が常に新しく生気満ち溢れている溌剌と・・・恐怖も無く、私しか出来ない!!
--->新しきおまけの人生…』
つまり今から、
『おまけの”こぶも無く”・・・!常に憂うつも無く・・・恐怖不安も無く・・・!無尽蔵の美しさが生活に実現・・・
ーーー>おまけ・・・人生万歳!!』 ^^
ゾウとネズミの寿命の違いが心臓の鼓動からきてることは知ってましたが
人間の寿命だと26.3年というのは知りませんでした。
生物学的にはもう死んでいたかもしれない今を生かさせていただいてる・・・
大事にしようと思います、ありがとうございました
素敵なお話…!
目から鱗が落ちました。
なぜ今、生かされているのかを考えながら
おまけの人生を楽しみたいです。
ありがとうございました。
私ももうおまけの時間に入ってますねぇ。
おまけは大事にしたいです。
こんにちは。
今の時代に生きていることを
感謝しました。
おまけ人生真っ最中です。^^
今=自由を与えられている
ということだったなんて、
思いもよらなかったです。
ありがとうございます。
私は数匹の蟻入りクッキーを食べてしまった
ことがありますが、、、
小学生の杉本さんが50匹って、、
がんばりましたね。。。(驚愕)
寿命の長さをかみしめることと同様に、
杉本さんの少年時代の探究心の深さに感動しています!!!
アリのついた煎餅を食べさせるお父様もスゴイ(笑)
またまた、アリを食べさせられた杉本さんが、
そこから疑問を持って調べるという循環。。。
人間は常に疑問を持ち、自ら調べる経験が知識になり、
幼少期からそれを行えば潜在意識にしっかり根付いているんだなぁ、と
そんな部分にしみじみしてしまいました。
子育て中、「なんでこんなことするんやろ?」と呆れることが果てしないのですが、
それも成長と思って親なりに見守ってあげようと思います♪
>おまけの人生をどう生きるか、
自分に与えられた時間の中では「おまけ」の部分は、
ある意味では自分自身で設計して生きられる、
やりたいようにやれる、
自由な時間と言えるかもしれません。
いつも杉本さんのお話は豊富な実体験から生まれる、興味深い話が多いのですが。
特に今日のお話は、たいへん奥が深く、哲学的です。
「30にして立つ」とは良く行ったもので。
逆に、自分の行き方に、自分で責任を持つということかも知れませんね。
それこそ
「真の自由」
です。
私も自分の「寿命」と言われている歳まで、まだあと30年はあります。
今日から思いっきり、そして今日一日を精一杯楽しく面白くがんばって行きたいと思います。
私も「縄文人の寿命」をはるかに超えて生きていますが、
本日、杉本さんの、この記事を読んで、
とっても得した気になりました。
死ぬまで好きな仕事をして、もっともっと得するつもりです。
感謝!感謝!