近い将来の自分像
from 杉本
コンサルティングを、
させていただいている企業の1つに、
目指す方向を、大きく変えようとされているところがあります。
そこで、社員の方々にそれを明確に示すために、
「アンビション(大望)—なりたい姿」と言う言葉で、
それを示していらっしゃいます。
各地で集まって、その言葉について、
侃々諤々の議論をし、
自分たちの持ち場で、それをどのように実現できるかを、
書いていただきました。
でも、一度アンビションを、
描いてみても、それだけでは、
十分ではありません。
あるプロゴルファーが、
とても興味深いことを、
言っています。
「ゴルフで大事なのは、
イメージなんです。」
「スイングのイメージ、
ボールを目的に向けて運ぶイメージが、
毎回必要なんです」
それと同じように、
たとえアンビションを創っても、
一回限りでは、それがどんなに鮮明で、
すばらしいものであったとしても、
次の日には、その大半を、
忘れてしまいます。
次の日にまたアンビションを再現させ、
より細部にわたって、アンビションを構築する。
そのまた次の日も、アンビションを描き、
より鮮明にする。
やがて、象徴的な言葉やヒントで、
そのアンビションを
すぐに呼び出せるようになるまで、
アンビションを創り続ける必要が、
あるのです。
それはちょうど、
コンピューターのデスクトップに、
「アイコン」を置き、
それをクリックすれば、
いつでもほしい情報を、
引き出せるようにするのと同じです。
アンビションには力があります。
アンビションを効果的に用いるためには、
一回限りではなく、
アンビションの創造を、
継続する必要があります。
また、自分が本当に実現したいと欲すること、
可能性が広がるもの、
そのアンビションを思い浮かべるときには、
わくわくするようなものが、
好ましいのです。
自分で何度も、
「アンビション」について、
質問してみましょう。
「3年後、今と一番大きく違うところは、
何だと思いますか」
「自分との関係はどうなっていますか?」
「今やっていることへの興味の度合いは、
それぞれどのくらいですか?」
「そのときには、
健康のためにどんなことをしていますか?」
このように、さまざまな角度から、
質問をします。
ちょうどキャンパスに絵を描くように、
アンビションを、どんどんハッキリさせていきます。
ときどきは、
その中の一つに焦点を絞って、
より具体的にします。
3年後、5年後のアンビションがハッキリしてくると、
今の行動に変化が起こります。
3年後、5年後の、
自分からみるという、
「視点」が生じるのですから、
今取っている行動は、
そのアンビションにつながるかどうか、
という判断が働きます。
今を生きるために、
自分の将来を、見る必要があるのです。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS. モルツ博士も将来の自分像を描くことについて、教えていますよ。
http://www.0stresslife.com/zrl/