エニグマ~逆境の力
From:森兼
今を遡ること90年ほど前の話。
西暦1918年。ドイツ。
人類史上最初に行われた最悪の世界戦争
第一次世界大戦に敗れたドイツは国土を削り取られ
多額の戦争賠償金支払いに苦しんでいた。
敗戦の最も大きな原因は
開戦当時は中立主義を貫いていた
アメリカを敵に回してしまったこと。
アメリカを戦争に巻き込んでしまった原因は
ドイツがメキシコに宛てた一通の電報だった。
「アメリカが参戦するようなら、
メキシコはアメリカ本土を攻撃して欲しい。」
このトップシークレットの電報は暗号化され、
極秘でメキシコ政府に届けられる予定だったが、
イギリス暗号局はこの電報を入手し
その暗号も簡単に解読してしまう。
このスクープはアメリカの新聞に掲載され、その結果
怒ったアメリカに参戦を決意させてしまうことになる。
ドイツは戦う前に情報戦で負けてしまったのだ。
しかし、戦後、あるドイツの発明家が
敗戦後にひどいありさまになった母国を嘆き
この出来事を繰り返さないため立ち上がる。
その発明家の名前はシェルビウス。
彼は第一次世界大戦で母国を敗北に追いやった
暗号の脆弱性をなんとか強めてやろうと考えていた。
暗号文が敵の手に落ちるのは避けられない。
これは敵の無線を傍受すればいいだけだから
避けようがない。
だからその通信文の暗号化は解読できないほどの
複雑なものにしなければならない。
シェルビウスはそれまで暗号作成者が
紙とペンで作っていた暗号を、当時の最新技術で機械化し、
効率的に自動的に短時間で何パターンもの
解析不能な暗号を作成する仕組みを模索する。
そしてその結果、1兆の1万倍、
1京通りもの解読パターンを生み出す
絶対無敵の暗号強度を誇る暗号機の発明に成功する。
その暗号機の名前はエニグマ。
後に史上最も恐れられる暗号システムとなる。
エニグマは当時ドイツの置かれていた
逆境から生まれた産物だ。
逆境は人にとてつもない想像力と不屈の忍耐力を与えてくれる。
そして、この力は成功へのスピードを加速させてくれる。借金まみれの人が成功する話というのが
枚挙にいとまがないのは、逆境に置かれた結果、
彼らが死に物狂いで頑張るからだ。
サイコ・サイバネティクスは
セルフイメージを構築することで、
頑張らなくても成功するように自分を導くことができる。
これは成功するために必要不可欠なことだ。
なぜなら人間は本質的に努力をしない、
というよりも無駄なことをしない生き物だからだ。
しかし、頑張って努力することで
成功へのスピードを加速させることができるのも
紛れもない事実だろう。
それは努力をすることで成功へのセルフイメージが
急速に書き変わっていくからとも言える。
時にはセルフイメージを変えることに加えて
ベストを尽くして努力することも
成功するために必要なことだろう。
ーマーケティング・ディレクター 森兼
PS.
セルフイメージは12週間プログラムで
基礎から構築することができる。
もし、あなたが成功するためには多少の努力を厭わない
というのであれば是非チェックしてみてください。
http://www.drmaltz.jp/zrl/new/ogawa_story.php?mag=Psycho20090325-2
PPS.
戦勝国に苛烈な賠償を課されたドイツは
第一次大戦の雪辱に燃えることになる。
彼らはエニグマという最強の暗号を手に入れ
世界一安全な通信手段を獲得する。
ある一人の天才数学者が現れるまでは。
(つづく)
「自由を掴むためのイマジネーション」について
今日のメールは、内容のいいものばかりで、読みごたえがありました。
ありがとうございました。
たくさんいい言葉があったのですが、一つだけ私が特に気に入ったものをお伝えさせてください。
「逆境は人にとてつもない想像力と不屈の忍耐力を与えてくれる。
そして、この力は成功へのスピードを加速させてくれる。」
です。
私が青春時代に蓄えた力が、今、自分の成長にとって強力な支えになっています。