あなたは英語学習でこんな間違いしていませんか?

開拓者2

From:森兼

1487年8月。
インドを目指して3隻の船が
ポルトガルのリスボンを出航した。

それは、ヴァスコ・ダ・ガマが
インド航路の開拓に成功した年から、
遡ること11年前の出来事だった。

当時、新興国のポルトガルは
未知の大陸・アフリカの
探検事業に力を入れていた。

それまでの数々の探検で得られた情報で
未知の大陸・アフリカの全貌は明らかにされつつあった。

アフリカの全貌を明らかにすることで、
同じ重さの黄金と同じ価値がある香辛料を
海路で直接仕入れることが可能になる。

香辛料の主要な産地はアジア。
そしてそれはインドに集められていた。

当時、香辛料はインドでイスラムの商人に買い付けられ、
それをイタリア商人が買い取ることで
ヨーロッパにもたらされていた。

海路を使ってアフリカの南端から
インドへ至る路を開拓することによって
イスラム商人とイタリア商人を介さない
交易を実現することができるのだった。

そしてそれは即ち莫大な利益を
ポルトガルにもたらすことを意味していた。

1487年8月、
インドの香辛料を求めて3隻の船が
ポルトガルの港を後にする。

船団の長の名はバルトメウ・ディアス。

港を出航した船団は先人達によって
既に開拓されている航路を
途中何度か港で物資を補給しなから順調に航海する。

アフリカの西端・ヴェルデ岬を周り
陸地に沿って南へ東へと順調に航海は続く。

しかし、いよいよアフリカの南端に近づいたところで
不運にも嵐に遭遇してしまう。

この嵐によって
2週間の漂流を余儀なくされ陸地からは離され、
船の現在地点がわからなくなってしまった。

ディアスは西に流されたと思って
陸の見えるところまで戻ろうと
東に進路をとった。

しかし、進んでも進んでも陸は見えてこない。
仕方なく北に進路を変更してみると
なんと西側に陸地が現れた。

実は嵐で漂流している間に
アフリカ南端を周っていたのだった。

実際にアフリカの南端が存在し、
インドへ至る路が存在することが
確認された瞬間だった。

喜んだディアスはここを嵐の岬と名付け
引き続きインドを目指そうとした。

ところが、インドを目指そうとしたディアスに
水夫たちは猛反対する。

13日間も嵐によって漂流した水夫たちには
これ以上の危険は冒せなかったのだ。

実はディアスの探検の最も厄介な相手は
水夫たちの固定観念だったのだ。

当時のヨーロッパでは
赤道の先は灼熱地獄に続いているという
言い伝えが信じられていた。

実際、南の赤道に近づくにつれて
そこに住んでいる人の肌は黒くなる。
それは灼熱地獄の証拠のように思われたのだ。

今の常識からは考えられないことだが
本当にそのように信じられていた。

そして、いつ灼熱地獄が現れるとも限らない
この状況で航海を続けることは
水夫たちに容認することはできなかった。

この水夫たちのボイコットによって
ディアスはインドへの路を目前にして
諦めざるを得なくなる。

固定観念=常識は時として強力に
人の行動を縛りつける。

ディアスの航海で、
インドを目指したほうがよかったのか
引き返すのが正解だったのか
それはわからない。

航海を続けた結果、
海難事故で命を失ってしまえば
元も子もないのだから。

しかし、成功とはまた
この固定観念を超えたところにある

ということも事実だ。

成功している人は得てして
常識にはないアイディアを実現したり
常識では考えられないくらい一つの事を磨きあげたり
常識にはない行動をとった人だ。

こうすれば成功する、
これは絶対に成功しない。
といったマニュアルなど
世の中には存在しない。

常識を打ち破って行動を起こし、
成功への路を開拓しましょう。

ーマーケティング・ディレクター 森兼

PS.
ディアスとガマの手によって
インドに至る道を開拓したポルトガルだが
それが起きたきっかけは1453年、
全ヨーロッパを震撼させるたある大事件だった。
(続く)

PPS.
常識を破ること。
それが新たな発見や自分の成長にとって
大きな力を発揮する。

リー・ミルティアのコーチングで
新しい考え方をインストールし
古い常識を打破しましょう。
http://www.milteer.jp/msc/letter.php?mag=Psycho20090518-2


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