新型インフルエンザ拡大

Posted by admin in その他, 心理学, 潜在意識･潜在能力 On 5月 19, 2009

From：森兼

土曜日の午前。
日本を震撼させるニュースが走った。

神戸で渡航歴のない高校生に
新型インフルエンザの感染が確認されたようだ。

致死率は０．４％だそうで
つまり２５０人感染すると１人は
助からないという予測だ。

当初は神戸の高校で感染が確認されただけだったが
既に大阪にまで広がりを見せている。

大阪に住んでいる僕としても非常に気になる。

そんなわけで、
薬屋でマスクを探してみたが
どこも売り切れ状態だった。

実際に街を歩いている人達も
５人に１人くらいはマスクをしている。

この週末会った人もこの話題で持ちきりで、
特に外部の人と接する客商売をしている人は
敏感になっているようだった。

こういう話題はマスコミも過剰報道になりがち。
実際、非常に重大なニュースには違いないだろう。

しかし、こういう話は
カンタンに尾ひれがついて
話だけが独り歩きしてしまう。

そして、悲しいかな
人間は何人かに同じことを言われると
「そうかな？」
と考えてしまうものだ。

社会心理学者のロバート・チャルディーニは
名著「影響力の武器」の「社会的証明」の説明で
人が多数の他人に盲目的に従ってしまうことを
その実験から明らかにしている。

さらに、こんなときに限って
テレビに出てくる「専門家」の先生たちが
いろんなご意見を聞かせてくれる。

チャルディーニはこれについても「権威の力」という章で
人が”権威”に盲目的に従ってしまう危険性を指摘している。

これは何事においても当てはまるが
インプットされた情報を元に
自分の頭で考ることが極めて重要。

一体、何が事実なのか？
一体、何が予測なのか？
一体、何が意見なのか？

こういったことを自分の頭で考え、
情報を処理して次の一手を打つ。

周りの意見に振り回されず、
慎重にニュースの内容を吟味しつつ
判断していくことが肝要だ。

そうすることで考える力を養っていくことができる。

考え、判断していく力こそ人に授けられた
自分自身を成長させる力の源なのだ。

自ら物事を考え、
思考力、判断力を磨きましょう。

ーマーケティング・ディレクター　森兼

ＰＳ．
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